春の甲子園 選抜出場校の決め方(西日本・21世紀枠・神宮枠)

野球

こんにちは!アーロンです。

「夏の甲子園の出場権はわかるけど春は出てない県もあるしどうやって決めてるの?」

疑問に思ったことはないでしょうか?

今回はこういった悩みを解決するためにわかりやすく解説します。

春の出場校数、地域枠

春の出場校数は基本全部で32校です。

5の倍数に該当する大会(第90回、95回など)は記念大会となり出場校が増えます。近年だと36校の場合が多いです。

32校の内訳

  • 北海道 1枠
  • 東北 3枠
  • 関東・東京 6枠
  • 東海 3枠
  • 北信越 2枠
  • 近畿 6枠
  • 中国 2枠
  • 四国 2枠
  • 九州 4枠
  • 21世紀枠 2枠
  • 神宮枠 1枠

今回は西日本地域・21世紀枠・神宮枠を説明します

近畿地区

近畿地区は6枠です。

兵庫・大阪・京都・奈良・滋賀・和歌山の各都府県で大会を行います。

兵庫・大阪は上位3校(優勝、準優勝、3位校)が出場します。

ここでややこしいのですが他府県は

  • 奇数年:滋賀・奈良は上位3校 京都・和歌山は上位2
  • 偶数年:京都・和歌山は上位3校 滋賀・奈良は上位2校

の計16校で近畿大会が行われます。

近畿大会のベスト4の4校は確実に春の甲子園へ選ばれます。

残り2枠は大体ベスト8で敗れた4校のうち2校が選出されます。

ここでも注意点ですが

一般枠の同一都道府県からの選出は2校まで

ただし21世紀枠を含めての3校選出は可能

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%B8%E6%8A%9C%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83%E5%A4%A7%E4%BC%9A#:~:text=%E9%81%B8%E6%8A%9C%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E9%87%8E%E7%90%83

というルールがあります。

例として優勝 大阪桐蔭 準優勝 履正社 ベスト4 PL学園 とします。

好成績を収めていますがルールのため同一都道府県からは2校までの選出となります。

2023年秋季近畿大会では優勝 大阪桐蔭 準優勝 京都外大西 ベスト4 京都国際 耐久 

ベスト8 報徳学園 近江 履正社 須磨翔風でした。

上位4校は順当に選ばれ残り2枠は協議の結果 報徳学園 近江 が春の甲子園の切符を手にしました。

中国地区

中国地区は2枠です。

岡山・鳥取・島根・広島・山口の各県で県大会を行い上位3校(優勝・準優勝・3位校)が中国大会への出場権を手にします。※中国大会の開催県は4校出場できます。

2023年の秋季中国大会は岡山県開催のため、創志学園・総社南・岡山学芸館・岡山城東の4校が出場しました。

計16校で中国大会を行います。2枠なので大体優勝、準優勝校が春の甲子園に選出されます。

2023年の秋季中国大会では優勝 広陵 準優勝 創志学園でした。順当にこの2校が選出されています。

四国地区

四国地区は2枠です。

香川・愛媛・徳島・高知の各県で県大会を行い上位3校(優勝・準優勝・3位校)が四国大会への出場権を手にします。

計12校で四国大会を行います。2枠なので大体優勝、準優勝校が春の甲子園に選出されます。

2023年の秋季四国大会では優勝 高知 準優勝 阿南光でした。順当にこの2校が選出されています。

九州地区

九州地区は4枠です。

福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄の各県で県大会を行い上位2校(優勝・準優勝校)が九州大会への出場権を手にします。

計16校で九州大会を行います。4枠なので大体優勝、準優勝、ベスト4が春の甲子園に選出されます。

2023年の秋季九州大会では優勝 熊本国府 準優勝 明豊 ベスト4 神村学園 東海大福岡でした。順当にこの4校が選出されています。

21世紀枠

21世紀枠は2枠です。

野球以外での活動(ボランティア・文武両道・部員不足・グラウンドが狭い・災害地域など)が評価された高校が選ばれます。

選考基準は毎日新聞社より表記されています。

勝敗にこだわらず多角的に出場校を選ぶセンバツ大会の特性を生かし、技能だけではなく高校野球の模範的な姿を実践している学校を以下の基準に沿って選ぶ。

 (1)秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟校が129校以上の都道府県はベスト32以上)が対象。(2)以下の推薦例のいずれかに当てはまる学校。▽少数部員、施設面のハンディ、自然災害など困難な環境の克服▽学業と部活動の両立▽近年の試合成績が良好ながら、強豪校に惜敗するなどして甲子園出場機会に恵まれていない▽創意工夫した練習で成果を上げている▽校内、地域での活動が他の生徒や他校、地域に好影響を与えている。

引用:https://mainichi.jp/articles/20170127/k00/00e/050/304000c

選び方は各都道府県で47校該当する高校を選出します。

その後北海道地区・東北地区・関東東京地区・東海地区・北信越地区・近畿地区・中国地区・四国地区・九州地区から1校ずつ選出します。選考委員会で推薦理由説明会を行い2校が決定され春の甲子園へ出場します。

2024年の選抜高校野球では別海(北海道) 田辺(和歌山)が選出されました。

神宮枠 

神宮枠は1枠です。

各地区の優勝チーム10校が11月明治神宮野球場で試合を行います

そこで優勝した地区は甲子園出場枠が1つ増えます。

2023年神宮大会は星稜が優勝したので北信越地区の枠が2→3枠へ変更となり日本航空石川が選出されました。

まとめ

近畿地区・21世紀枠の基準はとても難しいです。

  • 奇数年:滋賀・奈良は上位3校 京都・和歌山は上位2校
  • 偶数年:滋賀・奈良は上位2校 京都・和歌山は上位3校
  • 一般枠での同一県3校の選出は認めない
  • 21世紀枠は秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟校が129校以上の都道府県はベスト32以上)が対象

この辺りが特に複雑なのでこの記事を参考にしてくれれば嬉しいです。

ではまた!

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